いわゆる公式リツイートについて
「情報拡散」するさいに「非公式リツイート」ではなく「公式リツイート」を使用するようにと,Twitter社(Twitterブログ: 東北地方太平洋沖地震に関して)をはじめいろいろな人が口をすっぱくして言っている。それは私も異論はない。ただ,この機能を十全に活用するためにはさらに以下の点も意識した方がよい。
第1点。「拡散希望」したツイートが用済みとなったら,無駄な拡散を防ぐため,発言者はそれを削除すべきである。Twitterブログでは「万が一、情報が間違っていた場合」は削除せよとなっているが,用がなくなった場合も同様である。これは発言者の行動の問題。
第2点,ツイートの発信日時について。公式リツイートのタイムスタンプは「元発言の日時」と「リツイートした日時」の両方がついている*1。しかしながらタイムスタンプの表示方法がTwitterクライアントによって超絶にまちまちであり,いつの情報なのかがきわめて分かりにくい。結果として,古い情報をそうと知らずに鵜呑みにしたり,リツイートしたりするリスクがある。ちょっと調べてみたら,実はTwitterの公式ツールでさえ統一が取れていない。手元にある各種クライアントは次のようになっていた。(間違っていたら突っ込んでください)
クライアント | タイムライン上 | 個別ツイート画面 |
---|---|---|
Web(公式) | 元発言の日時 | 元発言の日時 |
Twitter for Mac(公式) | 元発言の日時 | (該当画面なし) |
Itsy | 元発言の日時 | (該当画面なし) |
twicli | 元発言の日時 | (該当画面なし) |
Twitter for iPhone(公式) | リツイートした日時 | 元発言の日時 |
ついっぷる | リツイートした日時 | 両方の日時 |
Tweetings | リツイートした日時 | 元発言の日時 |
Echofon | 元発言の日時 | 元発言の日時 |
TweetMe | リツイートした日時 | リツイートした日時 |
Weet | 元発言の日時 | 元発言の日時 |
ついっぷるの個別ツイート画面では,元発言日時とリツイート日時の両方を分かりやすく表示しており,優秀。TweetMeは元発言の日時を確認しようがない。全クライアントにいえるのは,そもそもどっちの日時なのかが分かりにくいということ。とりあえず,自分でよく確認して使うしかない。できれば統一して欲しいんだがな……。
あと,これは単なるつぶやきだが,Twitterの検索の仕様について。Twitterの検索を使用すると,検索語を含むツイートのほかに,それを公式リツイートしたものも同じように検索結果に出る。これって公式リツイートの思想である「同じツイートがタイムラインを埋めない」というのと相反する仕様なのでは? 検索クエリに「-RT」と付加することで回避できるが,これだとリツイートに限らず「rt」という文字列を含むものが全て排除されてしまうような。うーむ。