Yahoo!ロコの乗換案内アプリが優秀

あまりユーザが多くないような気がするのだけど、iOSのYahoo!ロコの乗換案内アプリが優秀で気に入っている。iPhone4でも音声で検索できるし、検索結果をカレンダーに登録できる。このカレンダー登録機能が絶妙に便利である。登録先はYahoo!カレンダー固定(だからYahoo!アカウントが必要になる)。流行りのGoogleカレンダーではないのだが、実はYahoo!カレンダーはベータ版に移行することでiOSのカレンダーに簡単に取り込める。方法はここを参照:同期してどこからでも予定をチェックする - 使い方ガイド - Yahoo!カレンダーiCal形式とCalDAVでデータが提供されている。

Excel方眼紙が悪いわけではない

Excel方眼紙が悪いのではなく、日本文化に適した文書作成ソフトウェアが事実上ない、ということが悪い。確かに表計算ソフトをあのような形で使うのはおかしいと思う。しかし、たとえExcel方眼紙を使っていたとしても、必然性のある表組みがされ、抜け漏れ・重複がなく、1ページによくまとまっている資料がわかりやすいことに変わりはない。つまり単純に手段の問題。
ワープロ専用機の罫線機能は紙に鉛筆で線を引くような感じで使えたので、線の組み合わせで複雑な表組みも作りやすかった。表組み文書が発達した背景にはそういうことがあると推測される。対するWordの罫線機能は、実態としてはn行×m列の表を作る機能である。つまり最小単位は罫線ではなく、あくまで表。込み入った表を作るには一度最小公倍数的な表を作ったあと線を消したりする必要があり、考えるのも面倒だしあとから修正するのも大変。おまけに周りの文字に影響されて表がまるごと次のページにピョコっと動いたりする。そんなのを使うよりはExcel方眼紙の方が簡便である(私は決して使いたいわけではないが、それでもWordよりはマシ)。Excelなら図が文字とは別レイヤのようになっていて、好きなように配置できて扱いやすいというのも利点の一つ。これもWordとは対照的だ。
実は罫線がワープロ専用機のように引けるソフトウェアとしては「一太郎」がある。さすが国産である。世のExcel方眼紙文書の何割かは一太郎化した方がいいと思うのだが、ソフトウェア自体がメインストリームではなくなってしまった。一太郎は個人的にも好きなので残念である。

関連記事:【インタビュー】「罫線が大好きな日本人に米国人開発者が驚愕」 - グレープシティ 八巻氏 | エンタープライズ | マイナビニュース(2009年)


余談。Excel方眼紙を使いたくなる心理には、義務教育時代に使った「模造紙」のイメージも影響しているように思う。模造紙がExcel方眼紙と共通している点は以下の通り。

  • 模造紙1枚にまとめなさい、と言われる。
  • 正方形が全体に薄く印刷されている。
  • その正方形を使ってうまく罫線を引いたり、行の頭をそろえたりする。
  • 正方形のマス目に合わない場合は文字の方で調節する(ExcelではMSゴシックをMS Pゴシックにしたり、縮小して全体を収めたりする)。
  • どうしてもうまくいかなくて、正方形の線を無視して罫線を引いたりする(自由自在のテキストボックスの出番)。

仮設の方が住み良いという被災者

3月のこと、柄にも似合わずテレビで「ザ! 鉄腕! DASH!!」を見る機会があった。なんでも「DASH村」は福島県浪江町にあるらしく、多くの人が被災して仮設住宅に移っている。その中で、番組が以前から世話になっているという70歳くらいの男性のコメントが面白かった。「こっち(仮設住宅)のほうがいいよ」と事もなげに言うのである。およそニュースなどでは取り上げられない類の発言だが、実際のところ私はこのコメントの意味が何となく分かる。田舎の家は不便なのだ。段差が多くて年寄りにはつらい、無駄に広い、気密性が低くて冬は寒い、下水道やガスの設備が古い。そういう点では、むしろこぢんまりした仮設住宅のほうが便利だ。こういう意見は報道では当然のように捨象されるのだなと改めて思った次第。

Instapaper、ReadItLaterからPinboardへURLを送るときはReadabilityを経由するといい

PinboardはInstapaper、ReadItLater(RIL)、Readabilityから定期的にデータを吸い上げ、ブックマークとして追加する機能がある。ところが使ってみると前2者については不便な点があった。ちょっと回りくどい方法だが、いったんReadabilityを経由する方法で解決できることが分かったので覚え書きをしておく。
不便な点は次の通り。

  • Instapaperはなぜか記事タイトルが盛大に文字化けしてしまうことがあり、Pinboardにもその化けた状態のままブックマークが登録されるので、手作業で修正しなければならない。
  • RILは短縮URLを解決せずにそのまま保持し、Pinboardにも短縮URLのまま登録されるので、手作業で修正しなければならない。

そこで次のようにする。

  1. 流行りのiftttを使い、InstapaperなりRILなりからReadabilityに送るタスクを作る。それぞれRSSを出力しているので、そのRSSをトリガにすればよい*1。Readabilityは短縮URLを解決し、かつタイトルも化けずに記事を保存してくれる。
  2. Pinboard側ではReadabilityのみからデータを吸い上げるように設定する。

つまりこのようになる。

Twitterなど → Instapaper/RIL → Readability → Pinboard

もちろん最初からReadabilityにURLを送ればこんなことはしなくて済むのだが、Readabilityに対応しているアプリがまだ少ないのだった。

grepability

はてなダイアリーは、ブログ内検索窓が全ブログに設置されていて、しかも単純な全文検索になっているのがいい。広くwebから何かを探すのであれば無論Googleなりなんなりが良いのだが、ブログ内で探すとなると、Google的なやり方の場合は見つからなかったときに「インデックスされてないのかな?」とか考えてしまう。仕組み上しょうがないのだが、どうも四角い部屋を丸く掃いているような感覚がぬぐえない。狭い範囲で探すなら単純にゴリッと探してくれるほうが好きだ。表記揺れには弱いながら、重箱の隅にある言葉の断片だろうが記号だろうがちゃんと探せる。いわばgrepability。これができるブログシステムは案外少ないのではないだろうか。
(あ、ただし、twitter記法とかで展開された文字列は検索できません。)

Send in the Clowns

“Send in the Clowns”という曲がある。金管アンサンブル界隈で有名なこのCDでは曲名が「道化師の登場」と訳されているけど、どうもしっくりこなくて以前から不思議に思っていた。道化師が登場したならこんなしっとりした曲のはずがない。それに原題の英語もよくわからない。「道化師たちの中に送れ」?
今日ちょっと調べたところ、これはsend in(招き入れる(英辞郎))の命令法なので、「道化師を呼んで頂戴」みたいな意味だということがわかった。つまり道化師はまだ来ていない。inは前置詞ではなく、sendの方に付く副詞だ。なるほど。
参考リンク