Four for Four

今度の本番でBrian E. Lynn作曲“Four for Four”の2ndパートを吹くことになっている。つくばトロンボーンクラブ 第20回記念定期演奏会の曲目紹介(2007年)には,この曲について「聴き手には楽しく,演奏者にはかなりこたえ,世間のトロンボーン吹きには失笑を禁じえない曲」という的確な評がある。第4楽章は,トロンボーン奏者の間では世界的に有名なレミントン(Emory Remington)の練習曲の一節がモチーフになっており,早い話がほぼ全編リップスラー(+伴奏)。コントかよ。ほかの楽章も一筋縄ではいかないものばかり。私はレミントンがあまり得意ではなく,合わせの練習では毎回かなり不安定な状態になってしまう。トップのM谷さんには心配をかけているように思う。そういうわけで最近久しぶりに意地になって練習している。やってみるもので,この3連休でなんとなくコツがつかめたような気はする。それに付随して,全然別の曲のとある部分も前よりはマシになった。それなりの回数さらうとそれなりに見えてくるものがある。社会人になっても上達ってするんだな。本番も近く,自分としては技術的にかなり切羽詰まっているのだが,一方でこのスリリングな状況を楽しんでいる自分がいる。人に会うたびにやばいやばいと騒いでいながらも,たぶん顔は笑っている。これくらいの負荷のかかり方が案外好きなのかもしれない。乗り番をもらえたことに感謝しつつ,引き続き意地になって練習して本番に臨みたい。
演奏会どうぞ聴きに来てください。

東京大学トロンボーンクラブ(TTC) 第31回定期演奏会
2010年10月23日(土) 13時30分開場 14時開演
文京シビックホール小ホール 入場無料
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