古典が読みたい
最近自分の中で「生きる指針(キリッ」みたいなものを見失っている気がするので,ひさしぶりになにか強烈な古典が読みたいのだけど,何がいいだろうか。
私がこれまでに読んでガツンときた古典といえば,高校の時に読んだセルバンテス『ドン・キホーテ』と,大学で読んだウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(野矢茂樹『『論理哲学論考』を読む』とともに)。もはや古典という枠を超え,これらは私の2大「究極の読書体験」である。幸か不幸かこんなものを読んでしまったために,いまだにほかの本がかすんで見える。困ったものである。ここ数年あまり本を読んでいない,というか読む気になれない理由の一つでもある。
光文社古典新訳文庫でカント『純粋理性批判』の新訳が出てて気になっているが(光文社 古典新訳文庫:ラインナップ - 純粋理性批判1),これは『論考』系なのでちょっと危ない。『論考』は非常に研ぎ澄まされた内容で,すごい本である反面副作用も強かった。悪い意味でストライクゾーンが狭くなる感じがするのだ。要するに,世の中のほとんどの物事を否定したくなる。やばい。これ以上偏屈を悪化させるわけにはいかない。
- 作者: セルバンテス,Cervantes,牛島信明
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- 作者: ウィトゲンシュタイン,野矢茂樹
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ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫)
- 作者: 野矢茂樹
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- 作者: イマヌエルカント,Immanuel Kant,中山元
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