「ノルウェイの森」

新宿バルト9にて鑑賞。原作は昨年読んだ。映画はいまひとつであった。緊張感のある場面ばかりで気が休まらないのが正直なところである。突撃隊がもっと出てきたら和んだかもしれない。胸を締め付けられるようなBGMが多い。チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」を鬱病の人が聴くと症状が悪化するという話を聞いたことがあるが,この映画もその類ではないか。単に私があまりこういうのに慣れていないだけだろうか。セリフ回しも気になった。意図してのことか,けっこうな棒読み。なんにせよ村上春樹作品のセリフをそのまま実演しちゃうというのはなかなか勇気のいることである。